大井町に4月28日にオープンした「未病バレー・ビオトピア」の来場者数が好調に推移している。県の体験型施設「me―byoエクスプラザ」では、2カ月で年間来場者数の見込みを早くも超えた。
ビオトピアは、県西地域2市8町の地域資源を活かした未病改善拠点に位置付けられている。南北約3Km・約60ヘクタールの敷地には、地元の食材を中心に使ったレストランや県西地域の特産品を扱う「マルシェ」、豊かな木々の中を歩く遊歩道「森のみち」などがある。
「me―byoエクスプラザ」は、先進のデジタル技術や映像などを用いた15種類の設備で、実際に体を動かして体力の状態を知ったり、生活習慣病や認知症のリスクを学んだりすることができる。利用は無料だ。
県は、当初計画で年間約6万人の来場を見込んでいたが6月下旬で6万6千人に到達。週末は家族連れも多いが、平日は近隣のシニア層の利用が多いという。5月に実施したアンケートによると来場者は県西地域からが約4割で最も多く、横浜・川崎を除いた県内が約3割で続いている。
取材した6月29日、秦野市からエクスプラザを訪れた70代の男性は「妻に勧められ初めて来た。頭を使いながら体を動かせて楽しい」、60代の女性は「先月は友達と来て、今月は主人と。運動できて買い物、食事もできて楽しい」と話した。
担当の県地域政策課では「県西地域には未病を改善する資源がたくさんある。賑わいがエクスプラザ、ビオトピアだけでなく、地域全体に広がり活性化するような取り組みを行う必要がある」と考えを示した。
未病バレー敷地内では体育館の改修や温泉掘削も進んでおり、地域にさらに観光客を呼び込む拠点としても期待される。
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