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大磯・二宮・中井 文化

公開日:2018.08.24

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卒寿超え 華麗に舞う
大磯 横尾米子さん

  • 創作舞踊を披露する横尾さん

 日本創作舞踊「木ノ花流」の発表会が8月26日(日)午後0時30分から横浜にぎわい座で開かれる。歌謡曲などに合わせて約40曲の舞踊が披露されるこの舞台に、大磯町東小磯在住の横尾米子さん(91)が最年長で出演する。

 横尾さんは昭和元年、山梨県都留市の出身。車載アンテナの国内大手企業で会長を務めた夫・肇さんを2年前に亡くし、心にぽっかりと開いた穴を「悲しんでいるより、2人の思い出がある着物を着て踊るほうが主人も喜ぶのでは」と昨年2月に木ノ花流に入会した。真摯に稽古に取り組み、11月には同会の創立70周年記念会で三船和子の『だんな様』を可憐に披露している。

 着物姿が自然に見えるのもそのはず、結婚から40代まで毎日着物で過ごしていたという熟練者。日本舞踊は娘が幼少の頃に夫と自身も入門し、長唄や三味線、社交ダンス、旅行など何をするのも一緒のおしどり夫婦だった。大磯の景観や雰囲気を気に入り16年前にマンションを購入、11年前に都内から大磯へ本拠を移した。

前向きに毎日を楽しむ

 発表会では小林旭の『昔の名前で出ています』に合わせて華麗な舞を披露する。稽古は週1回、茅ヶ崎で。「感情の出し方、細かい手足の所作など、役になりきって踊るのは難しいけれど、続けていればだんだんできるようになる、それが大切」とにっこり微笑む。

 今年で92歳になるが、杖に頼らず歩き、快活に話す姿に、年齢を言い当てた人はいないとか。「くよくよしていてはダメ。前向きに、毎日楽しんで過ごすの」と若さの秘訣を語る。また毎週ジムのヨガ教室に通い、他の日もほぼ毎日出かけて友人とおしゃべりやカラオケを楽しむ。「毎日3千歩は歩く。自分の足で歩けることは幸せね」。部屋の整理など思いついたらすぐにやらなければ気が済まない性格。「だからいつもやることがたくさんなのよ」。齢を重ね、益々輝く女性の笑顔はひと際美しい。

 なお横尾さんは9月30日(日)に浅草公会堂で開催される「第28回 百華競演 舞踊の会」(創作新舞踊協会主催)にも出演する。

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