兄妹でボクシングジムに通う北野武郎君(大磯中2年)と日和さん(大磯小6年)が、10月に東京都内で開かれた「第1回ジュニア・チャンピオンリーグ全国大会」に出場し、揃って初代王者の栄冠を掴んだ。
昨年まで開催されていた「U15ボクシング全国大会」に代わり、新たに始まった同大会。各地区の選抜を勝ち抜いた小学校1年生から18歳以下までの男女が、U9(小1〜3年)からU18(16〜18歳)までの4部門に分かれ、階級別に初代王者の座をかけて競い合った。
武郎君はU15の45キロ級へ出場。成長期を考慮して減量は行わず、体重を増やして一つ上の階級に挑んだ。前身の大会では3年連続で準優勝。それだけにこの大会にかける思いはひと際大きかった。元プロボクサーの父・良さんの指導で毎朝、走り込みやミット打ちなどをこなし、放課後は平塚のジム「チームテンカウント」に通いトレーニングに励む日々。良さんのアドバイスで得意のカウンターを強化して大会に臨んだ。試合では自分より身長・体重の勝る相手に優勢に闘い、3ラウンド目にダウンを奪取。焦って仕掛けてきた相手にカウンターを決め勝利した。「優勝は嬉しいが、大会に出ていない強い選手もいる。どんな相手でも力で圧倒できるボクサーを目指し、来年も連覇したい」と力強く語った。
日和さんはU12の35キロ級に出場。昨年は27・5キロ級で優勝しており、連覇を目指した大会だった。「リングに立つと緊張が消えて、自分と相手だけになる」という集中力とワンツーが武器。試合では相手の攻勢をリーチを生かした右ストレートで返しダウンを奪い、2ラウンド目で再度右を決めてTKO勝ち。ガッツポーズで喜びを表した。
それぞれの夢に向かって
2人がボクシングを始めた小3から指導してきた川端龍也トレーナーは「2人とも目が良くてそれぞれに得意とする技がある。ボクシングスタイルは違うがお父さんの血を感じる」と期待を示す。
「夢は世界チャンピオン」と語る武郎君と「看護師を目指し勉強したいのでボクシングは小学校まで」と決めている日和さん。母・智賀子さんは「2人がそれぞれの夢に向かって頑張ってくれるならそれを応援します」と優しく見守っている。
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