大磯・二宮・中井版 掲載号:2018年11月30日号 エリアトップへ

旧吉田茂邸 3件を国有形文化財に 文化庁文化審議会が答申

文化

掲載号:2018年11月30日号

  • LINE
  • hatena
旧吉田茂邸の兜門(写真上)、サンルーム(左下)、七賢堂(右下)
旧吉田茂邸の兜門(写真上)、サンルーム(左下)、七賢堂(右下)

 国の文化審議会は11月16日、県立大磯城山公園にある旧吉田茂邸の兜門、サンルーム、七賢堂の3件を国登録有形文化財(建造物)に登録するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。近く登録される見通しで、町内の登録数は計6件になる。

 大磯町ではこれまでに、現存する国内最古のツーバイフォー住宅といわれる「旧木下家別邸」(2012年登録)、1937(昭和12)年に建築された日本基督教団大磯教会の「礼拝堂」と「門柱および塀」(ともに2015年登録)の3件が登録されている。

 旧吉田邸の兜門、サンルーム、七賢堂は庭園の重要な構成要素であるだけでなく、いずれも2009年3月に発生した火災の際に焼失を免れ、吉田茂元首相存命当時の様相を残す貴重な建築物となっている。

 兜門は1954(昭和29)年築。寄棟造・檜皮葺で、京都の裏千家今日庵(こんにちあん)の兜門に倣った上質な意匠を持つ数寄屋建築が特徴。

 1963(昭和38)年築のサンルームは、昭和の建築家・吉田五十八の設計。細身の鉄骨材による骨組や軒を曲面としたポリカーボネイト屋根など、現代的な材料を繊細な意匠でまとめている。

 七賢堂は、1903(明治36)年に伊藤博文が自身の邸宅「滄浪閣」(大磯町西小磯)に建てたものを、60(昭和35)年に吉田茂が現在の場所に移設した。近現代の政治史に名を残す元勲7人を祭っている。二間四方の入母屋造・銅板葺で、正面は虹梁を通して桟唐戸風の引き戸を入れる。良材を用いた丁寧なつくりの小堂であると評価された。

 大磯町生涯学習課では「今後、文化財的価値の高い旧吉田茂邸庭園の構成建造物が登録され、保存されていくことは、文化・観光に力を入れている当町としても、とても嬉しいこと」と話している。

 なお近隣市町では、平塚市の「原家住宅」や藤沢市の「有田家住宅」の主屋などの建造物計6件が同様の答申の対象となっている。

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

スクールロイヤーを任用

大磯町

スクールロイヤーを任用 教育

いじめ対応などに法的助言

9月25日号

軍人宰相の一面伝える

徳富蘇峰記念館

軍人宰相の一面伝える 文化

東条英機のはんこ印影展示

9月25日号

大磯の左義長 初の中止に

大磯の左義長 初の中止に 文化

400年続く伝統の火祭り

9月18日号

大磯港新施設 愛称が決定

大磯港新施設 愛称が決定 経済

人や街中をつなぐ観光拠点

9月18日号

修学旅行延期実施へ

町立学校

修学旅行延期実施へ 教育

二宮西中は10月に関西

9月11日号

大豆発酵食品で貧困支援

大豆発酵食品で貧困支援 経済

大磯から日本伝統食を発信

9月11日号

あっとほーむデスク

  • 4月1日0:00更新

  • 3月11日0:00更新

  • 3月4日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

大磯暮らしの魅力語る

大磯暮らしの魅力語る

27日にオンライン討論会

9月27日~9月27日

大磯・二宮・中井版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 大磯歴史語り

    大磯歴史語り

    〈財閥編〉第2回「岩崎弥之助(弥太郎)」 文・武井久江

    9月25日号

大磯・二宮・中井版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年9月25日号

お問い合わせ

外部リンク