創部5年目の神奈川県の新星が、全国の頂点に輝いた。1月3日から13日まで兵庫県で開催された第27回全日本高校女子サッカー選手権大会で、星槎国際高校湘南=大磯町国府本郷=が初優勝を成し遂げた。
32校が出場した同大会は13日に決勝が行われた。星槎国際湘南は、大会最多5回の優勝経験がある常盤木学園=宮城県=と対戦。前半に星槎DFの黒柳智世選手(2年)がフリーキックを直接決めて先制点を奪った。後半終盤、昨夏のインターハイ優勝に続く全国制覇を目指す常盤木学園の猛攻に遭ったが、星槎国際湘南がゴールを守り抜き1対0で勝利。初めての全国優勝を飾った。
「(相手守備が作る)『壁を気にするな』というコーチの言葉に後押しされ、チャンスで1発を狙うことができた」。黒柳選手は決勝点を挙げた場面を振り返り、「全国の舞台での経験を次の1年間に生かす。積極的な声かけや体を張った守備で、チームを後方から支えていきたい」と話す。
「一戦突破」積み重ねる
2014年の創部ながらも、星槎国際湘南は冬の選手権大会に5年連続出場。初出場でベスト16になったが、昨年までの3年間はいずれも1回戦で姿を消していた。それだけに今大会では「初戦突破」を目標に挑んだ。
1回戦で大商学園=大阪府=を4対1で破ると、次なる目標を「一戦突破」に据えた。「目の前の試合に全てをかけてプレーすることに全員が集中した」と渋谷巴菜キャプテン(DF・3年)。決勝も一つの試合として「勝ち」を意識し、「現地や地元などからのたくさんの応援も力になった。仲間を信じて最後に結果を出すことができた」と優勝の喜びをかみしめる。
「気持ちで押し込んだ」と語るのは、筑陽学園=福岡県=との2回戦で1ゴールを決めた武莉子選手(DF・1年)。一色小学校1年のときにFC二宮でサッカーを始め、二宮中学時代はOSAレイアFCに所属。「決勝のピッチにも立たせてもらえた経験は財産になる。一方で、判断ミスやパスでの反省点もあった。芸術的なパスなどの星槎のサッカーを基本からやり直さなければ」と気持ちを引き締めた。
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