例年より暖かい日が続いた今冬。2月4日の立春を前に、各地で一足早い梅の開花が始まっている。近づく見ごろを前に、近隣の観梅スポットを紹介する。
大磯町で梅の名所といえば、大磯駅近くの地福寺。近代文学を代表する作家の島崎藤村が眠る同寺には、藤村が愛したという見事な枝ぶりの梅の古木が約20本、境内に佇む。開花時期ともなれば、紅梅・白梅が可憐な花びらをそっと広げて訪れる人をもてなしてくれる。1月28日時点では、先駆けの2、3輪がほころんで迎えてくれた。
大磯城山公園にある旧吉田茂邸の日本庭園も人気の観梅スポット。吉田茂元首相が世界的作庭家の中島健に設計を依頼した広大な庭園には、花を愛した吉田茂の嗜好を踏まえて多彩な草花が植えられている。約50本植栽されている白梅と紅梅は一部を除いてまだほとんどがつぼみだが、開花に向けて日に日に膨らみを増している。
国府新宿の蓮花院は、観音経の一節から名付けられた庭園「福聚海」の紅梅が有名。他にも水仙やイチョウでも有名な国府本郷の宝前院をはじめ、西小磯の金龍寺、高麗の慶覚院、大磯の妙輪寺、寺坂の王福寺などがある。
二宮町では「かながわの花の名所100選」にも選ばれている徳富蘇峰記念館の梅園が有名。広大な庭園に樹齢300年以上の臥龍梅と約80本の梅が楽しめる。またラディアン花の丘公園の展望広場へ向かう途中にも梅の木々が植えられている。
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