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公開日:2019.08.16

大磯愛した文豪 偲ぶ
島崎藤村の墓前祭

  • 法要には関係者や多くのファンが今も訪れる

 晩年を大磯で過ごした文豪・島崎藤村(1872〜1943)の遺徳を偲ぶ「島崎藤村忌」が、命日にあたる8月22日(木)に大磯町の地福寺で催される。毎年、関係者や文学愛好家など、町内外から多くの参列者が訪れて藤村の墓前に手を合わせる。

 詩集『若菜集』や小説『破戒』などで知られる藤村は、1941年に大磯の左義長を見物に訪れた際に、大磯の温暖な気候を気に入って町内の平屋建てに移り住んだ。2年後の8月、小説『東方の門』を執筆中に倒れ、静子夫人に「涼しい風だね」の言葉を残して71年の生涯を閉じた。

 藤村の墓碑は、彼が愛した梅の木々が今も残る地福寺の境内に静子夫人の墓碑と並んで建立されている。1989年から大磯町観光協会が主催する藤村忌には、昨年も藤村が一期生として卒業した明治学院大学の同窓会や町の関係者らが参列し、本やゲームを通じてファンになったという若い女性の姿もあった。

 今年の墓前祭は午前10時から11時まで。住職の回向で藤村の冥福を祈った後、参列者が献花・献香する。

 問い合わせは大磯町観光協会【電話】0463・61・3300へ。

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