西はインドから東はオーストラリアにかけて、サモア、フィジーなど、おもに熱帯・亜熱帯地域に分布するタテハチョウ科のリュウキュウムラサキが、二宮町内で観察された。藤沢市に住む上村文次さんが8月25日、一色地区のサツマイモ畑にいたところを見つけた。
リュウキュウムラサキは日本で「迷蝶」と呼ばれるチョウ。九州や本州、北海道で個体が観察されたという報告があるが、元小学校教諭で40年以上にわたり国内47都道府県とインドネシアなどの海外でチョウを観察している上村さんも「今まで出くわしたことがなかった」と驚きを隠せない様子。台湾にも生息していて、お盆のころに台風の影響で南から飛ばされてきたと考えられるという。
その名のとおり、羽に青紫色の模様があるのが特徴。メスは地理的変異が大きく、台湾型・フィリピン型・パラオ型・大陸型と区別され、青紫色が見られない種類もあるとされている。
「羽の色や白い斑紋から、おそらくメスではないか。卵を産んでいる可能性もある」と上村さんは期待する。
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