大磯港を核とした地域活性化を目的に整備される「大磯港賑わい交流施設」の起工式が、8月29日に建設予定地で開催された。工事の安全を願い施工業者の匠建設株式会社=平塚市=が主催し、県や町、関係団体などから約70人が出席した。
大磯港賑わい交流施設は、飲食の提供や地場産品などの物品販売を行う「賑わい創出施設」と水揚げ機能を持つ大磯二宮漁業協同組合の「漁協施設」を一体に整備するもの。町では施設整備後の大磯港と周辺一帯を国土交通省港湾局が認定する「みなとオアシス」に登録して広くPRするとともに、施設が町の周遊観光の拠点となり、人や情報の交流、賑わいの創出、マチナカ(町内各地)への賑わいの拡大などの効果をもたらすことを期待している。
施設は鉄筋コンクリート造、地上2階建。建築面積795・44平方メートル、延床面積1006・31平方メートル。工事費は予算ベースで約3億5000万円。2020年7月のオープンを予定している。
新しいスタートに
起工式では、高来神社の渡辺幸臣宮司が祝詞を奏上し、中崎久雄町長や大磯二宮漁業協同組合の加藤孝組合長、匠建設の佐藤豊明社長らが鍬入や玉串奉奠を行って工事の安全を祈願した。式典後のあいさつで中崎町長は「町の長い歴史の中で象徴だった大磯港で新しいスタートを切ることができた。将来の大磯町の礎となり、子どもたちに誇れる場所としていきたい」と話し、加藤組合長は「新しい施設ができて港に活気が生まれれば、若い人に漁業に興味を持ってもらうきっかけにもなる。地元漁業の将来に向けて、町と一緒に良い施設を作っていきたい」と期待を寄せた。佐藤社長も「多くの方の思いがこもった事業。誠心誠意工事にあたり、つつがなく皆様に喜ばれる施設を完成させたい」と述べた。
1973年に建材の陸揚げ施設として整備された大磯港は、2007年度に県が策定した大磯港活性化整備計画を端緒に再整備計画が進められている。
(8月31日起稿)
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