相模湾で大地震が発生し津波が押し寄せたことを想定した対策訓練が、11月9日に大磯港で行われた。大磯町と県が主催し、行政や消防、自衛隊、海上保安庁など40団体と地域住民ら合わせて約4500人が参加した。
平塚市と二宮町も共催したこの訓練。メイン会場の大磯港には参加機関・団体の関係者と住民らが訪れ、本番さながらに展開される訓練の様子を固唾を飲んで見守った。北浜海岸では避難誘導訓練が行われ、大津波警報の発令で避難を呼びかけられたサーファーらが、海から駆け足で津波避難タワーや高台へと避難した。大磯港では海上自衛隊や海上保安庁の船舶による漂流者の救出、防波堤に取り残された人をヘリコプターで助け出す訓練をはじめ、民間企業と自衛隊、消防団の連携による物資輸送訓練も行われた。また今回はドローンを使った情報収集や漂流者への呼びかけ、浮き輪の投下などの新しい手法も導入された。
訓練終了後、黒岩祐治知事は「度重なる台風被害を受けて、こうした訓練の大切さを痛感している。訓練後もしっかりと検証を行い、災害に強い体制をつくっていきたい」と話し、中崎久雄大磯町長は「訓練を見て多くの人が頼もしさを感じたと思う。災害時に一人でも多くの人を救うためには公助だけでなく、自助・共助が大切。皆様と力を合わせて備えていきたい」とあいさつした。
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