大磯町出身のシンガーソングライター「きばやし」さん(19)=人物風土記で紹介=が、二十歳の誕生日を迎える3月31日にCDデビューし、同日に都内で記念ライブを開く。楽曲の多くは失恋など大切な人との別れがテーマ。その時の思いや感情を、飾らない身近な言葉で歌詞に表し、切なさと優しさを帯びた、心に染みこむような歌声で歌い上げる。
中学生の頃から歌手を志していたというきばやしさんは高校を卒業後、都内の音楽専門学校へ進んだ。オリジナル曲を制作し、昨年6月からライブハウスに出演。ユーチューブや各種SNSにも楽曲を投稿するなど積極的な音楽活動を展開してきた。この春に卒業、成人するなど様々な節目が重なるタイミングで「みんなの手元に残る音源を作りたい」と初のCD制作と自主企画ライブの開催を決めたという。
CDのタイトルは『悲しくて、優しくて、』。『愛が枯れるなら』や『まだ』など、これまで発表してきた5曲を収録している。昨年12月から学校にあるスタジオでレコーディングを始めたが、コロナウイルスの影響で休校となり、急きょ2曲はライブバージョンの収録となった。CDは1500円(記念ライブ会場では千円)。同タイトルの記念ライブは、大塚Meets(東京都豊島区)で午後7時開演。チケットは2000円。
心に寄り添う歌を
「常に曲作りのことを考えている」という、きばやしさん。思いついたことはあえて書き留めず、一週間ほど自分の中で寝かせるようにしている。「それでも忘れず、自分が良いと思えるものしか残さない。半端なものは出したくない」。そうした歌詞へのこだわりが、人の心を打つのだろう。「弱っている時に、その人の深い部分に寄り添えるような曲を作っていきたい」と思いを語る。
自身の創作意欲の赴くままに音楽に打ち込み、常に新しいことに挑戦したいタイプ。一度出来上がった曲を何度も練習するのは苦手だが「下手な歌は聞かせたくない。ライブを楽しみにしてくれているお客さんのために頑張ります」と気合を入れた。始動した新たな歌姫の活躍に期待したい。
問い合わせはメール(【メール】kibachan773@gmail.com)へ。
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