大磯・二宮・中井 文化
公開日:2020.07.24
ドライブインシアター大磯
密避け映画鑑賞
3日間で700人以上が来場
かつて常設の屋外スクリーンがあった大磯ロングビーチ駐車場で、7月17日から19日までドライブインシアターが開催された。クラウドファンディングで協賛を募り実現したもので、3日間で延べ700人以上が来場して、車上からの映画鑑賞を楽しんだ。
1980〜90年代に人気を集めたドライブインシアターはブームの下降に伴い閉館が相次ぎ、2010年に「ドライブインシアター大磯」が営業を終了して以降は、国内で体験する方法がほぼ失われていた。ところが今回のコロナ禍で、他者との接触リスクの低い鑑賞方法として注目を集め、再評価が進んでいる。
主催のドゥ・イット・シアターは、新型コロナの影響に苦しむエンターテイメント業界の活性化などを目的に4月にクラウドファンディングを立ち上げ、青春時代にドライブインシアターを楽しんだ世代や未知の体験を求める若者などから支持を集めて6月に目標額を達成、今回の開催に至った。上映作品が決まり、クラウドファンディングのリターンとしてチケットを販売すると、開始15分で完売する回も出るなど開催前から期待の高さをうかがわせていた。
世代超え感動
初日はあいにくの雨模様となったが、開場前から入場口に自動車の長い列ができた。県内や都内などから訪れた参加者は、入場口でポップコーンやマスク、消毒液などが入った箱を受け取り、スタッフの誘導で駐車、音声を拾うため指定の周波数にカーラジオをチューニングした。上映前にはDJの呼びかけで参加者が一斉にハザードランプを点滅させるなど盛り上がり、映画「ラ・ラ・ランド」が始まると、540インチのスクリーンを見上げて思い思いに映画の世界にひたった。エンディングロールの際には、スタンディングオベーション代わりに車のライトを点滅させて感動を伝える一幕もあった。上映後、参加者からは「昔からあこがれていたドライブインシアターに参加できてうれしい」「毎年開催してほしい」などの感想が聞かれた。
今後の展開に期待
3日間の上映を終え、主催者は「日本最後の常設ドライブインシアターがあった大磯は、自分たちにとって聖地とも言える場所。人同士の接触を減らすなどコロナ対策をしながら、無事開催できたことをうれしく思う。今後も各地で開催していくので注目してほしい」と話し、大磯での次の上映にも意欲を見せた。
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