新型コロナウイルス感染症の対策に役立ててもらおうと7月31日、大磯町高麗の株式会社湘南マツダ(小林茂樹社長)が大磯町へ車両を無償貸与した。大磯町・二宮町でPCR検査場への移動手段を持たない人の送迎とドライブスルー検査に活用される予定。
県の依頼を受け中郡医師会が7月1日から開設しているPCR検査場(受診者のプライバシー保護のため、場所は非公開)は、一般の医療機関から「PCR検査が必要」と判断された人を対象に検査を行っている。医師の感染による医療崩壊を防ぐため、自動車に乗ったまま検査を受ける「ドライブスルー方式」が採用されており、受診者は自家用車やタクシーなどの移動手段を自分で用意しなくてはならなかった。大磯町では町有自動車による送迎を検討したが「余剰車両がなく、通常業務と併用するわけにもいかない」と断念。専用車の必要性を痛感し、地元に本社を置く同社へ相談したところ「地域の皆様のお役に立てるのならば」(小林社長)と快諾を得て、感染が終息するまで車両の無償貸与が決まった。
車両はマツダ6のステーションワゴン。保健所の指導の下、運転席と後部座席の間に仕切りを設けるなどの感染対策を徹底する。運転は大磯町の消防職員が行い、要請のあった受診者の自宅とPCR検査場を往復する。中崎久雄町長は「免許のない高齢者や車いすの人などが気兼ねなく利用できて、住民の安心にもつながる。湘南マツダのご厚情に深く感謝している」と語った。
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