この夏、話題になったマスクをご存じだろうか。地元選出の河野太郎防衛大臣が公務の際に着用したことで話題になった「大磯照ヶ崎」の文字と可愛らしいタコのイラストが目を引く布マスクだ。その材料に使われた手ぬぐいが再販され、大磯駅前観光案内所で購入できるようになった。
この手ぬぐいは、文化芸術活動を通じたまちづくりに取り組む市民団体「アートプロジェクト大磯」が、2017年に高来神社で開催された「大磯高麗山芸術祭」で照ヶ崎海岸の伝説のプロモーションを兼ねて200本製作したもの。その在庫を地元の芦川酒店に置いて販売してもらっていたところ、今年7月に「大磯らしい手ぬぐい」を探す河野大臣の秘書が同店を訪れて購入。その後、この手ぬぐいで仕立てたマスクを河野大臣がツイッターで公開し「地元愛を感じる」「どこで売っているの」と話題になった。自衛隊オークションや雑誌インタビューの際にも着用していたことからさらに噂が広まり、町観光協会にも問い合わせが相次いだという。同店の芦川博昭さんは「河野さんのおかげで『大磯照ヶ崎』が全国区になった」と喜ぶ。芦川さんと親しく洋裁の師範を持つ武井久江さんは、大臣と同じマスクを希望する人にボランティアでマスクを仕立ててプレゼントした。「手ぬぐい1本からマスク3枚が作れます。マスク作りを楽しんで」と武井さん。
在庫の手ぬぐいは完売となったが、問い合わせが続いたことから、このほどの再販が決まった。
大磯知るきっかけに
販売される「照ヶ崎のタコ手ぬぐい」は、大磯の海で引き揚げられた光り輝くタコが千手観音に姿を変えたという照ヶ崎海岸の伝説にちなんだデザイン。再販に伴いサイズや素材がやや変わったが、迫力のある文字や「タコ青海波」の模様は健在。100本を製作し、通常1本1200円を800円の特別価格で販売している(税込)。アートプロジェクト大磯の大塚由美子さんは「子どもたちや町内外の人が大磯の歴史や魅力に興味をもつきっかけになれば」と話している。
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