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公開日:2020.10.09
ホテル跡地1億円購入へ
二宮町「営業阻止・将来に活用」
生涯学習センターラディアンに隣接するラブホテルの土地を二宮町が購入する意向を明らかにした。土地の所有者が建物を解体して更地にした後、町が1億円で取得する運び。町はラディアン周辺に町役場新庁舎を建設する方針を立てているが、ホテル跡地の利用計画については未定としている。
9月29日の町議会定例会最終日、町がホテル跡地購入に関する補正予算案を追加提出し、賛成多数で可決した。財政調整基金から1億150万円を跡地購入費に充てる。
使用目的は未定
村田邦子町長は、土地所有者から町の鑑定評価額よりも低い金額で土地を譲りたいという申し出があったことを説明。「今すぐ明確な使用目的を示せないが、長年の懸案事項だったホテルが残ることは望ましくない」と述べ、「ラディアン周辺は町の中心市街地になり、跡地購入は将来のまちづくりに役立つ」との考えに理解を求めた。
ホテルは1971年、小中学生が登下校で通る県道沿いに建てられた。土地所有者とは別の法人が、現在は営業を休止している。町の開発指導要綱や条例により、建物を建て替えて営業はできないが、今あるホテルを修繕して営業することは可能。第三者が建物付きで土地を取得した場合、営業休止中の法人や別の経営者が営業を続行する心配が残る。また一方で、築約50年が経過した建物を維持しながらの営業再開には二の足を踏むとも予想される。
補正予算案の表決前に6人の議員が討論を行った。賛成の議員は「使途不明なままでの購入は納得できないが、ブロック塀倒壊の危険性から子どもたちの安全を守れる。風紀を守れる」「問題施設を解消するチャンス。今の所有者に営業再開の意思はなくても、転売後に新たな所有者が営業を再開しない保証はない」などと意見を述べた。
2議員は「明確な使用目的がなく、町民の合意形成もない。土地がハザードエリアにある」「迷惑施設などの計画ができるたびに、町が購入し続けなくてはいけなくなる。土地を購入しなくても営業再開を阻止する方法を探るべき」と反対の立場を示した。
審議では、議員たちが国立小児病院跡地などの未利用町有地があることを指摘。ホテル跡地の活用方針を早期に打ち出すよう町へ要求した。土地の財産区分や取得後の管理方法などについても質問。町は、普通財産に位置付ける跡地を地区の行事などで利用できるか、住民と相談しながら対応していく考えを伝えた。
高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担を無償化するための補正予算案は全会一致で可決した。事業費1640万円を加え、一般会計予算の総額は120億1365万円となる。
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