国が1月7日に発令した2度目の緊急事態宣言に伴い、神奈川県や県内の自治体が対応に追われている。大磯・二宮・中井の3町でも公共施設の夜間閉館や利用休止などの措置が始まった。(1月12日起稿)
1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)を対象に、8日から2月7日(日)までの31日間を期間として発令された今回の緊急事態宣言。背景には、首都圏を中心に新型コロナウイルスの新規感染報告が過去最多を記録し医療体制がひっ迫している状況に歯止めをかけようという狙いがある。今回の特徴としては、飲食を伴う業態に対する営業時間短縮要請(午後8時まで/酒の提供は7時)をはじめ、不要不急の外出自粛要請やテレワークの推進など、4月の宣言時に比べ極力、社会経済活動を止めない方法がとられている。学校についても一斉休校は求めず、入試も通常通り行われる予定。
対応分かれる
大磯町では、人の接触機会を減らそうと、幼稚園や保育園、小中学校、図書館などを除く公共施設の利用を1月9日から休止した。大磯運動公園では野球場やテニスコート(壁打ち含む)、バスケットコート、シャワー、更衣室などの利用を停止。図書館は会議室の利用を制限し、子育て支援センターは相談窓口のみ開設している。
二宮町では9日から宣言解除までの期間、町施設の夜間利用を中止している。ラディアンや町民センターなどは午後5時、武道館と町民運動場は午後6時(運動場の一般利用は5時まで)に閉館・閉場し、図書館も水曜日・金曜日に実施していた延長開館をやめている。また、町内の中小企業者などに対して実施していた一律20万円の事業継続支援金の要件緩和と申請期間の延長を発表。申請の締切日を当初の「昨年12月28日」から「今年2月26日」までに延長し、支援対象の要件にある売上が減少した期間や売上減少率についても緩和した。
中井町では、使用人数の制限や感染症対策を行いながら開放する方針だが、1月8日以降の新規予約を停止している公共施設が多い。中井中央公園は利用できるが園内のパークゴルフ場・多目的グラウンド・野球場は利用停止、なかい里都まちカフェや里山直売所は2月8日(月)まで休業中。
宣言発令後の8日に各町の首長が町民に向けたメッセージでは「今回の緊急事態宣言を重く受け止め対応している。不安や心配なことがあれば町に遠慮なく相談を」(中崎久雄大磯町長)、「この事態を乗り切るため、町民一人ひとりが強い危機意識を持ち、責任ある行動をとって頂きたい」(村田邦子二宮町長)、「感染者や医療従事者への差別や偏見をなくし、町民一丸となって難局を乗り越えよう」(杉山祐一中井町長)などと呼びかけている。
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