民間による空き家の活発な利活用を促進し、増加する空き家問題の解決につなげようと、大磯町で3月20日と21日に「空き家再生プロデューサー育成プログラム」が開かれた。町内外から約10人が参加してノウハウを学び、街中でフィールドワークも行った。
空き家再生プロデューサーは、自身の知識やネットワークを生かして、空き家を活用した事業を起こしたい人のコンサルティングや空き家所有者とのマッチングなどのサポートを行う、または自身で事業を運営する人材。不動産や建築関連をはじめ、事業計画や資金調達、コミュニティづくりなど幅広い知識と経験が求められる。このプログラムは2日間の研修会を通じて、プロデューサー候補やプロジェクトリーダーの育成、空き家問題を一緒に解決する仲間を増やすことなどを目的に開かれた。大磯町、大磯地方創生事業推進コンソーシアム、国交省の採択事業として全国で同プログラムを運営する株式会社エンジョイワークス(鎌倉市)の主催。
当日は大磯で空き家を活用したコレクティブハウスを始めたい人や遊休不動産の活用アイデアを求める人、空き家問題について学びたい人などが参加。同社の講義でプロジェクトの進め方や事業計画の立て方、資金調達の方法、建物をチェックする際のポイントなどについて学び、町内を巡って実際の空き家の活用事例も見学した。最終日には各自のプロジェクトについて今後の予定などを発表し合った。参加者は「今後事業を進めるにあたり、詳細なケーススタディができ、関係する人との出会いもあった」と研修の手応えを語った。
なお、研修会場となった「大磯999オフィス」も空き家再生事例の一つ。大磯町立図書館近くのビルの2・3階部分が、同町初のサテライトオフィスとして3月22日から開業している。町担当課は「今後も民間事業者と連携して、空き家の活用を進めていきたい」と話している。
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