二宮町山西にある真言宗の梅沢山等覚院で4月中旬、白いフジの花が満開になった。12年に一度行われる相模新西国三十三観音の御開帳と時期が重なり、札所巡りに訪れた人たちの目を楽しませた。普段は扉を閉めている薬師堂の聖観世音菩薩が4月16日から20日まで公開され、参拝者の女性は「フジがみごとに咲いていて、よいときにお参りができました」と笑顔を見せた。
推定樹齢約400年を超えるフジの木は、町指定の天然記念物。幹が根本からぐるりと大きな渦を描くように伸びており、高さは約2・4m。その様子から同山は「藤巻寺」とも呼ばれている。1623年、徳川3代将軍家光が上洛した際、駕籠を止めてフジの花を観賞したという言い伝えが残る。
今年は例年よりも早く開花し、ピークは今週末あたりまで。
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