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大磯町郷土資料館 鎌倉時代の神像が復活 保存処理後 初の全躯展示

文化

掲載号:2021年4月23日号

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展示されている男神立像(左)と女神立像
展示されている男神立像(左)と女神立像

 21年前に高来神社の床下から偶然発見された木造神像11躯を展示する企画展が、大磯町郷土資料館で6月20日(日)まで開催されている。神像は鎌倉時代に製作されたもので、発見時に損傷が激しかったことから同館が預かり、約20年をかけて保存処理(修理)を施していた。保存処理後に11躯すべてが展示されるのは、今回が初めて。町指定文化財。

 高麗山の麓に鎮座する高来神社は、近世期以前までは高麗寺を別当寺とする神仏習合の寺社で、最盛期の鎌倉時代には僧房が24カ所あったという。戦国時代の戦禍で当時を伝える多くの記録や寺宝が失われ、明治時代の神仏分離令によって高麗寺が廃寺して高麗神社となり、1897年に現在の名称に改称された。

 かつて神像は高麗山山頂の上宮に安置されていたが、風雨で社が倒壊の危機に陥ったため、昭和の時代に先代の渡辺幸五郎宮司の手で高来神社へ移された。なおこの上宮は1979年に雷による火災で焼失しており、移座していなければ神像も失われていた可能性が高い。神像は2000年に行われた町の調査で、高来神社の御輿堂の床下からさらしにくるまれた状態で発見され、一部の像に「弘安5年」の記銘があったことから鎌倉時代の作と判明した。

 男神、女神、僧形、随神形があり、一木造と寄木造に分かれる。すべての像に虫食い痕や木が朽ちたことによる損傷が認められたことから、樹脂を染み込ませたり漆で補強するなど、損傷の進行をとどめるための処理が行われることになった。

 開催中の企画展「旧高麗寺ゆかりの神像・仏像修理」では神像の展示のほか、現在は慶覚院に伝来している旧高麗寺ゆかりの地蔵菩薩坐像と仁王立像の修理と併せて、神像・仏像の保存処理がどのように行われたかも解説している。「長い時間をかけて修理した神像群を一堂に展示します。大磯の一級資料の一つをぜひご覧ください」と同館。午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜日と5月1日(土)・6日(木)・6月1日(火)は休館(5月3日(月)は開館)。入館無料。問い合わせは同館【電話】0463・61・4700へ。

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