戻る

大磯・二宮・中井 教育

公開日:2021.07.02

漁業と海に関心高める
二宮小3年生が地引網体験

 二宮町の袖が浦海岸で6月25日、二宮小学校の3年生約120人が漁業体験学習を行った。町内で行われている漁業にふれて水産業への関心を高めてもらおうと、大磯二宮漁業協同組合が協力した。



 児童たちは、地引網の網元「市五郎丸」の大谷周さんから「船で沖に出て2、300m位の所に網をかけ、網の両側からロープを引っ張り、網を岸に寄せて魚をとります。みんなで力を合わせてやってもらいます」と説明を受け、伝統漁法を体験した。海岸を何度も往復して網を手繰り寄せ、漁獲物のシラスやイカ、フグなどに目を輝かせた。「ゆでる前のシラスはこのように透き通っています。生のシラスをご飯にのせて食べてもおいしい」と教わった。



 コノシロの口にシラスが入っているのを見つけた男子児童は「小さい魚を大きい魚が食べて、その魚をまた大きい魚が食べるんだ」と話した。



 魚のさばき方も見学し、質問タイムでは「一番とれる魚は何ですか」「週に何回漁をしますか」「何種類の魚がとれますか」などと次々に質問。ベテラン漁師が答え、3年生に「浜が好きな人は」と聞くと、大勢が元気よく手を挙げた。「毎朝漁をしているので、しっかり勉強して学校が休みの日は浜に遊びにおいで」と児童へ呼びかけた。



 「きれいな海を守り続ければ、海で遊べて魚がたくさんとれる。二宮町にはそうした素晴らしい環境があります」と大谷さん。3年生は観光資源でもある地引網の体験を通じてSDGsや魚食文化についても学んだ。

 

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

大磯・二宮・中井 ローカルニュースの新着記事

大磯・二宮・中井 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS