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大磯・二宮・中井 トップニュース社会

公開日:2021.07.09

記録的豪雨で避難指示
倒木や土砂崩れも発生

  • 冠水のため通行止めになった田中架道橋

 活発化した梅雨前線の影響で7月2日の夜から3日午前にかけて県内に激しい雨が降り続き、大磯町や二宮町でも警戒レベル4の「避難指示」が発令されて、年齢を問わず危険な場所からの避難が呼びかけられた。記録的な豪雨により建物の一部破損や土砂崩れ、冠水による通行止めなどの被害も発生した。

 降り始めから4日までの降雨量は大磯で371ミリ、箱根では800ミリを超えた。3日にはJR東海道線の一部列車に遅れや運休、小田原厚木道路の一部が通行止めになるなど交通網にも影響が出たほか、葛川の塩海橋付近や不動川の泉橋付近などで水位が上昇し、「氾濫危険水位」を超えた瞬間もあった。また金目川の花水橋付近でも氾濫危険水位に次ぐ「避難判断水位」に迫る時間帯があった。町全域に避難指示を発令した大磯町では、大磯小など4カ所に避難所を開設して9人が避難。3日の午前に予定していたワクチン集団接種も中止した。土砂災害警戒区域1200世帯に避難指示を出した二宮町では4つの避難所に27人が避難、中井町も中村小学校に避難所を開設したが避難者はなかった。

各地に爪痕

 大磯町では道路の損傷等5件や、倒木による損壊6件などの物的被害が確認されているほか、西小磯の田中架道橋が一時通行止めになるなど冠水25件、湧水1件、土砂崩れ16件、土砂流出7件が発生した。

 二宮町では二宮小学校前の町道で、二宮駅北口ロータリーから内原跨線橋の交差点までの間が冠水と土砂の流出で一時通行止めになった。また1日に開設した山西プールは土砂が流れ込んだことから、洗浄と水の入れ替えのため16日(金)まで休館している。

 中井町では中村地区で15件の崖くずれがあり、一時的に道路が通行止めになったが、いずれも夕方までに復旧した。また鴨沢や松本などで建物を一部破損する被害が3棟あった。

 なお人的被害は3町ともに発生していない。(7月5日時点)

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