戻る

大磯・二宮・中井 社会

公開日:2021.08.27

信頼関係で詐欺抑止
中南信金職員へ感謝状

  • 泰田課長(左)から感謝状を受け取る鶯出さん

 高齢者を狙った特殊詐欺被害を防いだとして大磯警察署(日原修署長)は8月19日、中南信用金庫高麗支店で渉外業務を担当する鶯出雄太朗さんへ感謝状を贈った。

 鶯出さんは7月9日の午後5時頃、70代の顧客女性から、至急現金を下ろしたいと電話連絡を受けた。満期になった預金40万円を翌週に届ける予定になっていたが、女性から「今すぐに持ってこれないか」と相談されたことから事情を聞いたという。女性は携帯電話のサポート会社を名乗る者から届いた「契約している携帯電話の利用料金が昨年から一度も支払われていない」というメールに驚き、記載されていた電話番号にかけると、コンビニでプリペイドカードを購入して、その番号を伝えることを求められた。女性はコンビニに着いたところで預金の存在を思い出し、鶯出さんに連絡したという。鶯出さんは女性に一度帰宅を促し、自宅を訪問して一緒にメール内容を確認。架空請求詐欺の可能性が高かったため、警察に相談して詐欺と判明した。

周囲に相談を

 贈呈式で鶯出さんは「お客様の大切なお金を守れたことが嬉しい。これからもお客様からすぐ相談してもらえるような関係を築いていきたい」と話し、伊藤潤一郎支店長も「新しい詐欺の手口について常に情報を更新して備えたい」と気を引き締めた。同署生活安全課の泰田幸紀課長は「スマートフォンやネット通販の利用者が増えたことで、同様の手口は増加傾向にある。お金が関わるトラブルは、焦って記載されている電話番号などにかけてしまわず、まず周囲の人や警察に相談してほしい」と呼びかける。同署管内での特殊詐欺抑止は4件目。7月末時点の被害件数は5件(前年同時期は9件)、被害額は918万5千円(同1890万円)。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

大磯・二宮・中井 ローカルニュースの新着記事

大磯・二宮・中井 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS