総合格闘技のプロフェッショナル修斗公式戦の世界フェザー級(65・8kg以下)チャンピオン決定戦で、大磯町出身のSASUKE選手(26・マスタージャパン東京)が工藤諒司選手(28・TRIBE TOKYO MMA)に勝利し、第11代王座を獲得した。
後楽園ホールで7月25日に行われたプロ修斗公式戦のメインイベント。SASUKE選手は環太平洋王者として試合に挑んだ。自身初の5分5R戦。1Rからダウンを奪うも、追撃を許さない工藤選手に判定2―0で勝利を収めた。新王者は試合直後のインタビューで「この勝ち方で修斗チャンピオンとはなめられる。今日は反省しかない」と笑顔はなかった。
「5Rを戦う準備をした。3つを取る意識でいたが、リスクを冒さないようにと、慎重になり過ぎた。もっと内容のある試合ができたかもしれない」と振り返る。
本名は佐須啓祐さん。小学生のころから水泳に打ち込み、高校時代は柔道で鍛えた。県の柔道大会で優勝し、スポーツで優秀な成績を収めたとして、大磯町の表彰を受けたこともある。日本大学進学後、総合格闘技ジムの門を叩いた。高校時代の級友だったRIZINの格闘家・瀧澤謙太選手を通じて総合格闘技に関心を抱いたという。
修斗のアマチュア全国大会で準優勝。大学4年時の2016年3月、プロデビュー戦を勝利で飾った。しかし、右腕の尺骨を折る3度の大怪我に見舞われた。2019年に復帰した後は7連勝中だ。身長170cm。
総合格闘技のインストラクターでもあるSASUKE選手。目標は北米進出。世界最高峰の総合格闘技団体といわれるUFCの舞台に立つことだ。「コロナで海外へ出づらい状況だが、そこへ繋がるルートで試合をして自分の力を示したい。上を目指し精進する」とさらなる躍進を誓う。
SASUKE選手の母と知り合いの女性は「地元大磯から世界チャンピオンが誕生したことは喜び。誇りを持ってこれからも頑張ってほしい」とエールを送る。
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