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新名物なるか「大磯早ずし」 未利用食材を有効活用

経済

掲載号:2021年11月26日号

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大磯早ずしと考案者の矢野さん
大磯早ずしと考案者の矢野さん

 サイズの小さい魚や摘果みかんなどの、これまでは捨てられていた地元食材を活用した「大磯早ずし」の販売が、この秋から大磯駅近くの茶屋町カフェ(大磯1156の10)で始まり話題を呼んでいる。地元新名物としての定着とフードロスの削減に期待がかかる。

 大磯早ずしは、相模湾で水揚げされたが規格外で市場に出回らない鯖を加工し、大磯の摘果みかんを使った柑橘酢と県産ブランド米「はるみ」で作った酢飯にのせて国産の笹の葉で巻いた一口寿司。塩漬けにした鯖の旨味と共に、ほんのりとした柑橘や笹の香りが楽しめる。店内で食べられるほか、テイクアウトも可能。一つずつ手作りで握り、多い時で400個近く売れる日もあるという。考案者の矢野敬子さんは「無添加で栄養があり、手軽に食べられる。日本酒や白ワインと合わせたり、1日おいて『なれずし』のようにしてもコクが出ておいしくなります」と紹介する。

 「未利用の鯖を活用できないか」。同店を矢野さんと共同で経営する原大祐さんが、地元漁師から受けた相談が早ずし誕生のきっかけになった。柿の葉寿司や和歌山県の早ずしを参考に試作を重ね、笹の巻き方一つにもこだわり開発。摘果みかんは一番酸味がある時期に収穫し、柑橘酢作りは地元の障害福祉サービス事業所に依頼するなど就労支援にもつなげた。早ずしを作る際に余る端の部分をコンフィにした巻きずしもあり「最後まで廃棄するものが出ないようにしている」(矢野さん)と、SDGsにも重なる動きとなっている。

 大磯早ずしは1個100円。贈答用の箱入りもある。矢野さんは「大磯名物の一つとして親しまれ、駅弁などにもしていければ」と語った。

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