大磯町立国府小学校・中学校出身の大川美佐さん(19・慶應義塾大2年)が、11月13日に愛媛県で決勝が行われた「2021年度全日本大学対抗テニス王座決定試合」に出場し、同大女子チームの55年ぶり・2回目の優勝に貢献した。
団体戦で争われ、大学テニスの日本一を決める同大会。慶應大体育会庭球部に所属する大川さんは、主将で4年生の平田歩さんと関東大会から初めてダブルスのペアを組み、日本代表経験者など粒ぞろいの代表メンバーの中でチーム唯一の2年生として大舞台のコートに立った。インカレ女王の平田さんは大川さんにとって「ストイックな練習姿勢など見習うことが多く、入部した時から気にかけてくれた、優しくてあこがれの先輩」。この大会が大学テニス最後の試合となる「歩さん」に、何としても優勝杯を贈りたかった。
大会で初戦からストレート勝ちを決めた慶應は、準決勝で関西大学と対戦。平田・大川ペアは序盤こそ苦戦したものの、対戦相手の分析とベンチコーチの的確なアドバイスでペースを取り戻して逆転勝利。他のメンバーも危なげなく勝利を収めて決勝へと駒を進めた。迎えた決勝では、春の早慶戦で同じメンバーで対戦して敗れた早稲田大学と再戦。1試合目に出場した平田・大川ペアは「まずは自分たちが勝利して、良い流れを作ろう」と気合を入れて先陣を切った。「歩さんは『楽しくやろうね』と言ってくれたけれど、勝利をプレゼントしたかったので、楽しみながらも集中して試合に臨んだ」という大川さん。2ゲーム先取で見事に勝利を収め、他のメンバーもその勢いに続いて、全勝で大学日本一の栄冠を手にした。「歩さんの圧倒的な安心感があり、のびのびとプレーができた」と振り返る大川さんは「楽しくて濃い大会だった。このメンバーで優勝できたことが何より嬉しい。来年以降も連覇していきたい」と力強く語った。
大磯から羽ばたく
大川さんは7歳から大磯テニスアカデミーに通い、インターハイや国体にも出場。横浜に住み大学生となった今も月1回ほど大磯を訪れ、練習に参加している。今大会の2日後に行われた関東学生テニス選手権大会でも女子シングルスで3位に入賞、「冬のインカレ」とも呼ばれる全日本学生室内テニス選手権大会(12月5日に決勝)にも単複で出場し「優勝を目指す」と意気込む。大磯から羽ばたいた若きアスリートのさらなる活躍に期待したい。
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