大磯・二宮・中井 社会
公開日:2021.12.17
左義長保存に支援を
だいすき俱楽部が呼びかけ
国指定重要無形民俗文化財にも指定されている「大磯の左義長」の来年1月の開催が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年に続き2年連続の中止が決定した。江戸時代から400年にわたり続く地域の伝統行事が来年も開催できないことを悲しむ声が聞かれる中、大磯の左義長を将来へ保存・継承していくための支援活動が変わらず続けられている。
NPO法人大磯だいすき倶楽部では、担い手の高齢化や資金難で継続が困難になっている左義長を支援するため、2015年から募金活動を実施している。町内の協力店に募金箱を設置し、500円以上の寄付をした人に大磯・東光院の薬師如来に家内安全や無病息災、商売繁盛を祈願した「大磯 左義長」の刻印入りの木札を進呈。集まった全額を大磯左義長保存会へ寄付している。
若手店主も協力
募金箱は今回、OISO CONNECTなど町内29カ所の協力店舗に設置されている。同倶楽部の坂本桂太朗理事長は「店主の高齢化や病気などで休業する店舗もある中で年々、若い世代が営む店舗の協力が増えてきている。祭りだけでなく、支援の輪も併せて次世代に引き継いで行くことが大切。この動きを今後も広げていきたい」と話す。また木札や募金箱の素材に大磯産木材を使用することも検討しているという。協力店は同倶楽部のWebページ(【URL】www.oiso-odc.com/)で確認できる。
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