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大磯・二宮・中井 文化

公開日:2022.03.18

大磯と「鎌倉殿」こぼれ話
語り部の会が盛況

  • 語り部の武井さん(右)

 放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が盛り上がりを見せる中、作中で触れられていない大磯町との関わりを紹介する語り部の会が、3月7日に鴫立庵で開かれた。本紙で「大磯歴史語り」を連載する武井久江さんが語り部を務め、当日はドラマの人気も手伝い満席となった。

 「鎌倉殿の13人・大磯こぼれ話【1】」と題した今回。武井さんは「大磯で語り部をしている身としては、源平の合戦に参加した人々が足しげく往来した大磯がなぜ飛ばされてしまったのか。残念では済まされない」と語り、進行中のドラマと大磯との関わりを紹介。富士川の合戦の源氏の戦勝祈願や論功行賞が六所神社で行われたことや、その際に神社の復興を守護に命じたこと、頼朝の妻・政子の安産祈願を命じた寺社に大磯の六所神社や高麗神社、王福寺、新勝寺、蓮花院、新楽寺などが含まれていたことを解説し「頼朝が文治元年(1185)に守護・地頭を設置して惣社などの復興を命じ、諸国の祭祀に関与することで幕府の支配力の拡大を図ったことがわかる。また海上交通を得意とした三浦義澄が、大磯で京へ送られる公物を抑留するかという問題に関与していることから三浦氏が大磯を支配していた時があったとされるなど、『鎌倉殿』と大磯の話題はまだまだ尽きない」と語った。

 武井さんは「3月21日(月・祝)の語り部の会(大磯こぼれ話【2】)では、大磯抜きでは語れない最大の事件『曾我物語』について語りたい」と意欲をみせる。問い合わせは鴫立庵【電話】0463・61・6926へ。

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