応援したい自治体に寄付をするふるさと納税の自動販売機を、中井町がレインボーカントリー倶楽部=同町境別所=に設置した。同町を訪れたゴルファーにその場で手軽にできる寄付を促す。返礼品として同ゴルフ場で当日から使えるギフト券がもらえる。
タッチパネル式の自販機は操作が簡単で、藤沢市のIT企業・グローキーアップが開発した。1万円から50万円まで9つの金額の中から寄付額を選び、住所を登録してクレジットカードで決済。レシートをフロントに渡し、ゴルフ場のギフトカードと引き換える。
返礼率は寄付額の3割。寄付したその日からプレー代などの支払いに利用することができる。税控除に必要な書類は後日、自宅に届く。
レインボーカントリー倶楽部が、自販機の設置場所を提供することに協力した。東名高速道路の秦野中井ICに近い同倶楽部は東京や横浜、川崎など県内外からアクセスしやすい集客施設。ふるさと納税をする人は大都市や都区部の住民が多く、ゴルフ客と重なるとみられ、便利な自販機によるふるさと納税の利用促進で町の収入アップが期待される。
運用2週間で寄付金120万円
町によると、自販機の運用を開始した5月17日に3件で23万円、5月30日時点で15件120万円の寄付があったという。ゴルフ場への設置は、県内では湯河原町と松田町に続いて3番目となる。
中井町では2015年度にふるさと納税制度を導入した。初年度の寄付額は307万円。20年度には返礼品の電動アシスト付き自転車が人気を集めたことなどで、前年度の倍増額を超える約1億6600万円が寄付された。今年度は1億2千万円を見込み、「なかい応援大使」に就任したサンリオキャラクター・シナモロールと同町のマスコットなかまるのコラボグッズを制作し、返礼品に加える予定だ。
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