大磯町生沢の畑で6月9日、国府保育園とたかとり幼稚園の年長園児44人がジャガイモの掘り取りを体験した。
子どもたちに土に触れて野菜を収穫する経験をさせてあげたいと、皆川幸夫さん(80)らNPO法人ソーシャルファーム大磯・みつばち大磯(添田正直代表)からこの畑を借りているメンバー有志が企画。約110平方メートルの畑でメークイン、キタアカリ、男爵、とうやの4種類のジャガイモを育てて園児たちを招いた。
以前は寺坂の畑で別の団体が実施していたが、コロナ禍で中止になったまま畑自体をやめてしまった。その話を耳にした皆川さんらが園に話を持ちかけたことで、この収穫体験が実現した。
秋の再会を約束
畑を訪れた園児らは、皆川さんら有志メンバーのサポートを受けながら、順番にジャガイモ掘りに挑戦。束ねた茎を引っ張り、軍手を着けた手で土の中に隠れた芋を探すと「大きいの見つけた」「いっぱいある」と興奮気味に声を上げ、「家でカレーにしてもらう」と目を輝かせた。皆川さんは「喜んでもらえて嬉しい。初めは恐る恐る畑に入って来た園児が、いつの間にか芋掘りに夢中になっていた。子どもの頃の良い思い出になれば」と目を細めた。
収穫体験終了後、皆川さんが「みんな頑張ったね。秋にはサツマイモを掘りましょう。またこの畑で待っています」と語りかけると、園児たちから歓声が上がった。
この日に収穫した芋は園児が家庭に持ち帰ったほか、園の給食や食育などに活用するという。
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