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公開日:2022.07.29
大磯高校
尾島さん 囲碁で全国へ
2つの県大会で優勝
県立大磯高等学校2年生の尾島明日香さん(16)が2つの県大会で優勝し、8月に開催される第46回全国高等学校総合文化祭の囲碁部門と、第46回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会に出場する。
「攻めてくる相手なら守りを固め、薄い碁を打ってくるならこちらから攻める」と相手に合わせてスタイルを変えるバランス型の碁が持ち味の尾島さん。帰宅後はほぼ毎日パソコンでのネット対局や詰碁に取り組んでいる。週1回指導を受けている師匠のプロ棋士からは「大会では自信を持って自分の碁を打て。日々の練習は欠かすな」とアドバイスを受けたという。2つの県大会では「焦らずに相手の思考を推測し、思い通りに打たせないこと」を心がけ、日頃の修練の成果を遺憾なく発揮して全国への切符を掴み取った。大会を振り返り「初めはとても緊張していたけれど、対局が始まったら集中できた」と話す尾島さんは「特別なことをするのではなく、普段と同じ練習を重ねて大会に臨み、ベスト16を目指したい」と抱負を語った。
クラス担任の城所允葵教諭は「普段はマイペースな性格の尾島さんが、囲碁でこんなに強いと知って驚いた。全国のプレッシャーもあると思うが、悔いのないよう全力を尽くしてほしい」とエールを送った。
魅力伝える
囲碁好きの父の影響で、物心ついた頃には碁石でおはじきなどをして遊んでいたという尾島さん。幼稚園の頃から父に碁を教わり、横浜の囲碁教室に通って竹清勇五段らプロ棋士に師事した。小学校高学年の頃には父の腕を上回り、「もう勝てなくなった」と父もうれしそうにしていたという。中学時代は日本棋院に所属する院生になり、全国から集まった棋士の卵と競い合い腕を磨いた。高校進学を機に院生を辞し、現在は囲碁の勉強を続けながら、天文同好会の部員として天体観測を楽しむなど高校生活を謳歌している。尾島さんは「世代を超えて楽しみ、交流できるところが囲碁の魅力。囲碁を通じて色々な人とつながれること、自分に何か一つでも自信が持てるものができたことがうれしい」と語り、「そのきっかけをくれて、今も励ましてくれたり、時に喝を入れてくれる両親に感謝しています」と微笑んだ。
今年4月から月2回、地元の囲碁教室で小中学生を指導する講師ボランティアも務めているという尾島さん。将来の夢は高校教諭。「囲碁部の顧問になって、囲碁を広めたい」と思いを語った。
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