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大磯・二宮・中井 社会

公開日:2022.09.02

地福寺で藤村忌
生誕150年も縮小開催

  • 夫妻の墓に花を手向けた

 晩年を大磯で過ごした文豪・島崎藤村の遺徳を偲ぶ墓前祭「藤村忌」が、命日の8月22日に大磯町の地福寺で催された。今年は藤村の生誕150年に当たるが、新型コロナウイルスの感染拡大対策のため地元の関係者のみ参列する、ささやかな年忌法要となった。縮小開催は3年連続。

 本堂で櫻井智定住職による読経が行われた後、藤村が愛した梅の木々の傍らに並ぶ藤村と静子夫人の墓前に中崎久雄町長や竹内恵美子町議会議長ら参列者が一人ずつ花や線香を供えて手を合わせ、故人の冥福を祈った。1989年から藤村忌を主催する大磯町観光協会の石井晴夫会長は「生誕150年を記念した企画を予定していたがコロナ禍で実現できず残念。だが、藤村先生の残した作品は皆さんに知られており、今につながっている」と話した。

 詩集『若菜集』や小説『破戒』などで知られる藤村は、1941年に大磯の左義長を見物に訪れた際に大磯の温暖な気候を気に入って町内の平屋建てに移り住んだ。2年後の8月、小説『東方の門』を執筆中に倒れ、静子夫人に「涼しい風だね」の言葉を残して71年の生涯を閉じた。町は75年、藤村に名誉町民の称号を贈っている。今年の藤村忌はまさに「涼しい風」が吹く日だった。

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