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大磯・二宮・中井 社会

公開日:2022.09.30

ユーユー梅屋本館
平塚駅前の顔 営業に幕
9月25日に閉館

  • シャッターが下りる瞬間を見守る人々

 平塚駅北口の「ユーユー梅屋本館」が、9月25日に閉館した。58年間にわたり営業を続けた駅前の顔ともいえる施設の最後を見届けようと、営業終了の午後8時には多くの人々が紅谷パールロード商店街に面した店舗前に詰めかけた。

 閉館当日を迎えた25日は、別れを惜しむ人たちが絶えず訪れて店内を見て回った。平塚市内に住む50代の夫婦は「家族で毎週、食堂や屋上遊園地で過ごした思い出の詰まった場所。来られないのが名残惜しい」と語り、20代男性は「祖母がよく来ていてなじみがあった。百貨店が終わる時も大きな節目だったが、本当に無くなってしまうんだと痛感した」と残念そうに話した。

 営業を終えた午後8時、店の前に姿を見せた株式会社梅屋の濱田八千代社長は「不便な部分もある施設でしたが、ご愛顧いただき心より感謝しております」とあいさつ。かつての従業員が涙ながらに花束を渡す場面もあった。

 同館は1963年に梅屋百貨店本館として新築され、2011年に百貨店営業を終了し、12年からテナントビルとして営業を再開。58年間にわたり営業を続けてきた。しかし、施設の老朽化などを理由に営業の継続を断念し、隣接する駅前館を残して閉館を決めた。

 本館の土地・建物はマンション事業を中心に手掛ける不動産会社が所有しており、今後の土地利用は所有会社によって決定される。

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