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公開日:2022.12.09
大磯小学校
50年前の自分と再会
タイムカプセルを開封
半世紀前に封印されたタイムカプセルの開封作業が、12月3日に大磯小学校で行われた。当時の在校生有志でつくる実行委員会が、来年の公開イベントに向けて実施した。
カプセルは同校の開校100周年記念事業の一環として1973年5月に封印され、北門脇に建てられた鉄筋コンクリート製の保存庫で保管されていた。当初は来年5月の150周年式典に合わせて取り出し、当時の在校生らに公開する予定だったが、保存庫の解体に時間を要することや収蔵物の状態確認なども必要なことから、やむなく事前の開封を決めた。
作業では、当時小学6年生だった鈴木盛正さんが社長を務める建設会社の鈴木組=西小磯=が、重機などを使って保存庫を解体。約2時間をかけてステンレス製のタイムカプセルを取り出し、実行委員会のメンバーで開封した。中には、当時の児童が将来の夢や50年後を想像した作文や絵画、集合写真、名前入りのランドセルや教科書、漫画雑誌や週刊誌、黒電話などが収められていて、「五十年前のウイスキーです。御賞味ください」と粋な文句が記された箱もあった。思い出の品々に実行委員会のメンバーらは「懐かしい」「きれいに残っているものだね」と声を弾ませた。
縁つなぐ機会に
実行委員会では今後、収蔵品のリストを作り、来年5月27日の公開イベントに向けてホームページで出席者登録を募るなど準備を進める(大磯町のホームページ内「タイムカプセル」で検索)。
当時の在校生は約1200人。松原宏樹実行委員長は「イベントでは、1人でも多くの当時の在校生に個人の収蔵物を返したい。また旧友との再会を喜び、疎遠になっていた縁が再びつながる場になれば」と期待する。
なお国府小学校でも同様の動きがあり、実行委員会がタイムカプセルの来年公開に向けて準備を進めている。
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