大磯町の桜「大磯小桜」の苗木を、同町在住の齊藤廣昭さん(87)が希望者に無料で進呈する。申し込み先着順で2023年2月末まで。無くなり次第終了。
小さく可憐な花が枝に絡みつくように密生して咲く姿が特徴のこの桜は、齊藤さんが20年以上前から育成に取り組み、2年前に公益財団法人 日本花の会により新たな園芸品種に認定された。大磯運動公園などに植樹されている。
苗木は日本桜の会が、桜によるまちづくりや環境づくりに取り組む団体・個人を対象に受託生産して提供しているもの。昨年も大磯で採取した穂木から育てた苗木が齊藤さんのもとに届き、六所神社や地域の希望者に提供した。今年は約70本が届いたが、町内の希望者や寺院、齊藤さんの知人や生まれ故郷・福島県福島市の神社と小学校などに寄贈したため、手元には8本が残っているという。もらい手が見つかるまでの苗木の管理には、西小磯で造園業を営む辻丸宜邦さん(77)が協力。齊藤さんは「町外からも苗木がほしいという声を頂くが、やはり地元で広がり、愛される桜になってほしい。咲くまでに何年もかかるものだが、待つ時間も含めて楽しんでもらえれば」と希望者を募っている。
問い合わせは齊藤さん【携帯電話】090・1254・4060、FAX0463・73・2298へ。
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