大磯・二宮・中井 社会
公開日:2023.02.24
大磯町
電子図書館 利用じわり
サービス開始から1年
大磯町立図書館の「電子図書館」開設から1年が経過した。インターネットにつながったパソコンやスマートフォンなどを使って、いつでも電子書籍の貸出や閲覧、返却ができるサービス。その利用の状況を確認した。
同町では来館不要の非接触型図書館サービスの充実を図ろうと、昨年1月に電子書籍購入費を含む総事業費約500万円をかけて電子図書館を開設した。背景には、利便性向上やコロナ禍の感染拡大対策などがあった。近隣では秦野市や平塚市などでも同様のサービスを展開している。
サービス開始から1年が経過した昨年12月末までの電子図書館の利用登録者数は1万371人で、このうち3割が18歳以下。電子書籍の貸出数は1739タイトル(一般書1429タイトル、児童書310タイトル)だった。なお大磯町立図書館の同期間の書籍貸出数は13万1693冊(一般書9万612冊、児童書4万1081冊)となっている。同館によれば、70代の利用が多い紙の書籍に比べて、電子書籍の利用は50〜60代が多いという。また「サービス開始から3カ月ぐらいまで利用者が急増し、それ以降は落ち着いた。新着タイトルが更新されると利用が伸びる傾向がある」と分析している。
人気作揃え周知にも注力
閲覧できる電子書籍数は、2月時点で1145タイトル。小説や児童書、ライトノベル、ビジネス書など幅広いジャンルを取り揃えており、子どもに人気の『パンどろぼう』や『アナと雪の女王』などの絵本もある。同館では3カ月に1回程度のペースで電子書籍の更新を行っており、今後も年間200タイトル程度の電子書籍を購入予定という。
同館では「タイトルによって貸出数に大きな差があるので、利用状況を注視しながら今後の選書に生かしていきたい。まだ大磯町電子図書館の認知度が低いので、推薦図書の案内チラシに紹介文を加えるなど、様々な機会を利用して周知を図っていく」と話している。
電子図書館の利用には、大磯町立図書館の利用券が必要。問い合わせは同館【電話】0463・61・3002へ。
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