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公開日:2023.03.17
シラス解禁 初日は豊漁
大磯港で加工や直売開始
相模湾の沿岸一帯で3月11日からシラス漁が解禁され、大磯港でも「松道丸(まつみちまる)」と「ふじ丸」の2軒の網元で、水揚げされたばかりのシラスの釜揚げや天日干しなどの作業が始まった。直売所には「初物」を買い求める常連客や問い合わせの電話が殺到し、さっそく賑わいを見せている。
この一帯では、例年3月の漁獲量は少なく、4〜5月頃から本格的な最盛期が到来するが、今シーズンは豊漁。初日に約70kgを水揚げした松道丸3代目の安部川英雄さんは「昨年は解禁から1カ月ぐらいしてから獲れ始めたので、今日の漁獲は想像以上」と顔をほころばせた。
釜揚げシラスの加工作業では、英雄さんが沸騰した釜に生シラスを投じて塩ゆでにして、ざるですくい上げると、銀色に輝いていたシラスが雪のように白く色づいた。すぐにせいろに移し、スタッフで手分けして、くしで広げながら天日干しに。シラスの大きさやその日の日照などによって干す時間を調整することで、しっとりとして甘味のある釜揚げシラスになるという。
直売所で生シラスと釜揚げシラスを買い求めた女性は「最近大磯に移住してきたので、シラスの初物を食べるのが楽しみ」と話し、安部川由美さんから「生シラスは醤油よりもネギとポン酢がおすすめ」と、おいしい食べ方を教わっていた。
シラス漁は春と秋に最盛期があり、年内いっぱいまで続く。「漁獲量は日によって異なるので、人気のある生シラスなどは来店前に電話で予約を」とふじ丸。問い合わせは松道丸【電話】0463・61・2626、ふじ丸【携帯電話】090・3045・6671へ。
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