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「大磯ホテル」から70年 「絶景生かせる施設に」

文化

公開:2023年8月11日

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1960年代の写真。中央にあるのが飛び込み台と競泳プール。奥にあるのがマンモスプール(大磯プリンスホテル提供)
1960年代の写真。中央にあるのが飛び込み台と競泳プール。奥にあるのがマンモスプール(大磯プリンスホテル提供)

 大磯プリンスホテル(国府本郷)が今年、開業70周年を迎える。総支配人の布川史明さん(54)は「横浜、鎌倉、箱根に次ぐ県内第4の観光地として大磯がクローズアップされてきている。これからも絶景を生かせるような施設にしていきたい」と話す。

 大磯プリンスホテルの前身となる「大磯ホテル」は1953年8月に洋室12室で開業した。57年7月には100m×50mのマンモスプールを擁する「大磯ロングビーチ」が営業を開始。「海岸沿いの巨大プール」構想は、西武鉄道グループの元オーナーの堤義明氏が早稲田大学時代に書いた卒業論文をもとに実現させたものだという。

 ホテルに残る資料には60年代の大磯ロングビーチの写真がある。西湘バイパスはまだ通っておらず、砂浜が地続きに広がっており「行き来することも可能だったようです」と布川さんは話す。

 その後、波のプールや流れるプール、ウォータースライダーが加わるなどのリニューアルを経て、現在の10種のプールを楽しめる施設へ。ダイビングプールの飛び込み台と、その隣の競泳プールは修繕を加えているものの、開業当時から変わらないという。

真水のプールに驚き

 大磯町観光協会の石井晴夫会長(74)は、大磯ロングビーチオープンのイベントにも足を運んだといい、「25mの町営プールしか見たことがなかったので、大きさが記憶に残っている」と振り返る。海水を引いた町営プールや海で遊んできた大磯の子どもたちにとって「泳ぐ時は、しょっぱさを感じるもの」。真水のプールに驚いたのも印象深いそう。「海水は真水より浮力が大きいので同じ距離を泳いでも疲れ具合が違った。子どもながらに不思議だった」と石井会長は懐かしむ。

 町内の祭り開催時には神輿のスタート地点となり振る舞い酒を提供したり、地元奉仕団体などが例会会場として使用するなど、「歴史がある分、地域の皆さんとのつながりも深いと感じた」と布川さん。大磯の絶景を感じる特等席として、「これからも地域に根差した運営を続けたい」と話していた。

取材を受ける布川総支配人
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