大磯・二宮・中井版 掲載号:2020年6月26日号 エリアトップへ

明治150年記念連載 大磯歴史語り 第47回「吉田茂【14】」文・武井久江

掲載号:2020年6月26日号

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大磯の旧吉田茂邸にある銅像
大磯の旧吉田茂邸にある銅像

 大磯歴史語り「8人の宰相編」は今回で最終回です。コロナも終息とまではいきませんが、徐々に自粛解除が進み、県を越えて動き出せるようになりました。ぜひ吉田茂を偲ぶ旅に出て頂けたらと、彼の銅像をご紹介したいと思います。その時々に制作された意味があります。

 1体目は昭和53年9月、生誕百年記念行事の計画として推し進められ、高知新聞が娘・和子にインタビューをした時の「とても嬉しいですが、出来たら大磯の松林の中、太平洋に向かって建てて頂けたら嬉しいです」という言葉から、わが町大磯に2体目の銅像が欲しいという話になり、わが町も大変な動きになりました。1体目は皇居外苑・北の丸公園内。銅像を制作するにあたり、乗馬姿・和服姿・洋服姿のいずれを作るかが真剣に話し合われ、制作者の彫刻家・舟越保武(東京芸大元教授)は洋服姿を選択しました。フロックコートを着た立像です。総理大臣としての銅像を東京に建てるには、議会に臨む姿か、宮中参内(昭和41年4月の時)の際の姿がふさわしく、大磯や出身地の高知なら和服姿でも良いですが、記念像というよりは後世に残るものにしたいとの思いがありました。昭和56年9月22日に除幕式・事業費1億1千万円で建立。

 2体目は、大磯・旧吉田邸内の高台に、背後に秀麗富士、前方に相模湾、その向こうに対日講和条約締結の地・サンフランシスコ、さらには首都ワシントンを見据えるように、吉田像は立っています。彫刻家の原正太郎・寛山父子の制作、和服姿のこの銅像は広く一般の大磯町民・企業等から寄せられた浄財によって建設されました。「大磯町にゆかり深い先覚、功労者の偉功を讃えて建立する」と昭和58年9月25日に除幕。3体目は高知空港(現・龍馬空港)内の緑の広場にあり、眼ははるかに南の太平洋を望み「おらんく宰相」と郷土の土佐人が称えるにふさわしい和服姿の像です。彫刻家・木下繁制作で昭和59年7月24日に除幕。他に2体あり、高知の常宿・城西館の銅像。2体目は東京・麻布台の外務省外交史料館の別館ロビーに、欧米で今世紀最大の女流肖像彫刻家といわれるフィオーレ・ド・エンリケス女史から、たっての願いで生誕百十年記念事業の一つとして制作。今までのどの作品よりも力強いと、娘・和子が語っています。ぜひお訪ねください、さらなる彼の遺徳を感じると思います。すべて訪ねましたが、とても素晴らしいです。また、違うシリーズでお会いできるのを楽しみにしています。(敬称略)
 

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