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大磯・二宮・中井 社会

公開日:2023.11.10

「性」のとまどい持ち寄って
「ママたちの保健室」開催中

  • 開催の様子。中央右が池田さん、左がカッセルさん

 子育て中のママたちが集まり、「性」との向き合い方を相談したり、学ぶことができるコミュニティの場「ママたちの保健室」が昨年4月から、2週間に1度のペースで二宮町生涯学習センターラディアンなどで開催されている。主宰の池田郁子さん(二宮在住・45歳)は、「子どもの性の疑問に答えることはみんながとまどい、ぶつかる壁。正しい知識なのかと不安に思う人もいる。一緒に励まし合って親として楽しく成長する場にしたい」と取り組む。

 「保健室」となった会場には性にまつわる絵本や本がずらりと並ぶ。本は池田さんの私物で、参加者に貸し出しも実施。共に運営している、アメリカの看護師免許を持つカッセルあゆこさん(緑が丘在住・48)は、学校や保護者向けに性教育の講座を行っており、専門的な相談も受け付けてくれる。

 会の最後、車座になって自由におしゃべりする時間には、「ついにうちの子からも『赤ちゃんってどうしたらできるの』と質問された」「息子に女性目線で生理やセックスのことを教えていたけれど、男の子の精通については話していなかった。今日すぐに伝えてみる」と報告する人も。「はぐらかさず説明してえらいよ」「がんばったね」と会場には拍手とねぎらいが飛び交う。

相談できない経験居場所作る理由に

 池田さんが「保健室」をはじめたきっかけは、中学生の時に摂食障害となり、生理が来ない身体になったという経験から。「ダイエットをきっかけに初潮が来る前にホルモンバランスが崩れ、一生生理が来ない、排卵しない身体になった。当時は誰に相談したらいいかもわからなかった」と池田さん。「余計な心配をかけたくない」という心理も働き、親にもあまり言えなかったという。

 そんな時、唯一自分の事を相談できたのが中学校の「保健室の先生」だった。不妊治療を経て二人の子どもの親になり「子どもに相談してもらえるママでありたいと思った。不安を抱えるママが多いと感じた時、私ができることは『性』に関して伝えることだと思った」と池田さん。「おしゃべりや本を読みに気軽に来てほしい」と話していた。開催日などはFB、インスタグラム、公式LINEで確認。参加費3百円(会場代)。要申込。

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