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大磯・二宮・中井 文化

公開日:2023.11.24

元ドラクエ制作スタッフ
歩いて作る体験型絵本
大磯の店舗で販売

  • 販売店の前で絵本を手にする藤澤さん

 人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのシナリオディレクターなどとして活躍した、平塚市出身の藤澤仁さん(53)が手がける絵本『まいごの女の子とトレンディ☆ゴースト〜あるいて つくる えほん〜』(定価1400円+税)が、平塚市内の高久製パンのほか、大磯町内でも11月12日から販売されている。

 絵本は、名前を忘れた女の子とおばけのエリーが、名前を思い出す旅の道中で様々な悩みを解決していくストーリー。空白になっていて読めない部分を、販売店に置かれたスタンプを押すことで完成させていき、5店舗を周ると1冊ができあがる体験型の作品だ。

 平塚市東中原出身の藤澤さんは23歳まで平塚で過ごし、過去にはドラゴンクエストを制作するスクウェア・エニックスに在籍。5年ほど前にシナリオ制作会社のストーリーノート(東京都)を起業した。

 絵本の販売は藤澤さんの地元の思い出が詰まった場所でも。「学生時代は高久製パンのパンを食べて育った。思い出深いお店で販売されることは感慨深い」と思いを語った。

家族の思い出一緒に楽しんで

 絵本を取り扱うケーキ販売店「ドミネジョワ」(明石町)では、3歳と9歳の子ども連れがスタンプを集める姿があった。保護者は「子どもたちがやってみたいと言うので買ってみた。隠れている文字を埋めるのが楽しい」と話し、2日間で4つのスタンプを押すなど家族で楽しんでいるという。

 藤澤さんは「家族で一緒に出かけた思い出が形として残る、世界にたったひとつの絵本として楽しんでほしい」と話している。

 大磯町内の販売店は以下。大磯町観光協会、パンの蔵、茶屋町カフェ、鴫立亭本店。そのほか、平塚市内は三秀堂/八百屋コウタのフルーツパーラー/高久製パンまたはシャンパンベーカリー/市観光協会/ドミネジョワ。茅ヶ崎市などでも販売。関東を中心に20以上の地区で販売が予定されている。

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