小田原版 掲載号:2014年5月31日号
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小田原市川東仏教会の会長に就任した 三浦紘善(こうぜん)さん 市内国府津在住 70歳

寺と地域の未来を絵描く

 ○…小田原市川東仏教会は宗派も様々な45カ寺の住職が集い、垣根を越えた交流や、仏教文化を知ってもらうための活動をしている。宗派により教えは様々なので、それをまとめるのは大変。「地域コミュニティの中で、寺としてどういうことができるのか。掘り下げ考え、実行していかなくては」と秘めた思いを、法話のように静かに話し始めた。

 ○…仏門に入る前は「絵描き」という異色の経歴を持つ。現在住職を務める国府津の時宗・光明寺に生まれるも、住職になる気はなかったという。幼い頃「お前の家は大きくていいよな」と友人たちに言われるのが嫌だった。絵を描くことが好きで、東京芸術大学に進み、日本画を学んだ。「描く時間がもっと欲しい」と大学院へ進学した。卒業後は現代美術に没頭。絵画の講師やクリスマスカードの作成などで生計を立てながら、個展やグループ展などを数々開いた。「貧乏だけど楽しかった」と目を細めた。

 ○…父の背中を小さく感じるようになった頃、転機は訪れた。「美術と仏教は密接に絡み合い、切っても切れない。もっと仏教を勉強したい」と仏門を叩く。「どうせやるなら一生懸命やって良い寺にしよう」と奮起した。元来、寺は教育・福祉の場であり、祭などで人が集う、地域の安らぎの場でもあった。「葬儀の悲しみだけでなく、楽しみ・喜びも共に感じたい」と話す。「気軽に寄れる、親しみを持ってもらえる寺に」との思いから、お釈迦様の生誕を祝う花まつりでは様々な催しを用意、他に仏前結婚式も執り行っている。「クリスマスが悔しくて。お釈迦さんの誕生日も祝おうよ」とユーモアを交えて話してくれた。

 ○…絵描きの頃の自分を、遊行していた宗祖の一遍上人に重ね「俺にはぴったりな宗派だよ」と笑う。仏教を庶民のものとする契機を作った一遍のように、再び寺を地域コミュニティへと浸透させていくのはこの人ではないだろうか。

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