小田原版 掲載号:2015年3月28日号
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語り継ぐ戦争の記憶 ―シリーズ 終戦70年【5】―

社会

 今年で終戦70年。人・もの・場所を介して、小田原に残る戦争の記憶を綴る。第5回は、陸軍少年通信兵学校3年生で終戦を迎えた小磯正雄さん(85)と、8月15日未明にお堀端で空襲を体験したセイ子さん(77)夫妻。

 正雄さんの生家は日本橋の寿司店。父の商売のおかげで、営業用の食糧配給が絶えることはなく、食べ物に困った記憶はない。戦禍が激しさを増す頃、一家は散り散りに疎開を始めた。

 正雄さんは15歳の4月、陸軍少年通信兵学校(新潟県村松町・現五泉市)に入学。普通の中学生と同じ勉強の他に、モールス信号の打ち方や無線機の扱い方を学んだ。「カーキ色の詰襟が制服でね。要は兵隊さんの真似事をしていたんだね」。

 学校裏手の山で演習を行っていたある日、「お話があるから帰隊しなさい」と先生に促されて戻った学校で、日本の敗戦を知る。解散命令が出され、1カ月半で学校を去ることになった。

 5月の空襲で、日本橋の自宅は灰に帰していた。いくばくかのお金と切符を握り、もみくちゃの電車に乗って正雄さんが向かったのは親戚の家がある岩手。「あの混乱の中でよく辿り着けたと思う」。家族と合流し、戦争の終わりを実感した。

※※※

 日中をお堀端の自宅で過ごし、夜は母の実家の久野で寝泊まりしていたセイ子さん。女子警防団に入っていた叔母と母、弟の4人で、戦地に赴いた父の留守を守っていた。城内にあった市役所とお堀端の消防署には見張り台が立ち「敵機来襲」の声がしょっちゅう飛び交う毎日。米を詰めたお手玉とおはじきを鞄に入れて持ち歩き、空襲に備え靴を履いたまま眠っていた。 

 8月15日未明、浜町一帯が機銃掃射を受けた。「逃げて!」鋭く叫ぶ叔母の声を背に、弟をおぶった母に手を引かれ、昼間のように明るい街中を逃げまわった。 夜が明け、ラジオから流れる玉音放送にひれ伏して泣く大人たちを前に、子どもらは何もわからず「おもしろくておもしろくて」笑っていたという。代用食としていやと言うほど食べたさつまいもが「戦後しばらくは大っ嫌いでした」と語るセイ子さん。

 未だに、機銃掃射から逃れようと必死に逃げるのだが、足がもつれてしまう夢を見るという。「戦争は本当にこわい。でも3・11も経験して、自然災害の怖さも身に沁みました」。
 

制服姿の正雄さん。クラスメートとの集合写真も残っている
制服姿の正雄さん。クラスメートとの集合写真も残っている

戦後70年 語り継ぐ戦争の記憶

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