小田原版 掲載号:2018年9月8日号
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小田原の風景をまとめたビジュアルブック「小田原たてものさんぽ」の著者 たなか きょおこさん 本町在住 38歳

マイペースな絵描きさん

 ○…「清閑亭の2階から臨む海の景色が、小田原で一番好き」。2年ほど前、箱根旅行の帰りにふと立ち寄った小田原。大好きな海のある町が気に入り、昨年、小学生の息子と御幸の浜近くへ移り住んだ。「風景の中に山と海があると居心地が良くて」。板橋地区のように古い建物や街並みが多く残っていることにも驚いたという。散歩しながら見つけたお気に入りの風景をアクリルガッシュ絵の具で描く。この1年で20点以上の作品を仕上げ、その中の14点をビジュアルブックで発行した。「地元の人たちに小田原の魅力を再発見してもらえたら。市外の人にもこの本をきっかけに小田原に来て欲しいですね」

 ○…山や川など自然に恵まれた徳島県で生まれ育つ。「幼い時から絵が好きで動物や虫をよく描いてました」。同じくらい夢中になったのが読書。小学生の頃は図書館で毎週10冊ほどの本を借り、暗くなるまで読みふけっていたという。独立心が強く「早く家を出たい」その一心で勉強に励んだ中学・高校時代。念願叶い、神戸の大学へ進学。夢の一人暮らしを始めた。

 ○…大学卒業後、大阪のアパレル会社へ就職。やりたかった広告販促の仕事を任せられ充実感はあったものの、あまりの激務に疑問が湧いた。このままでいいのか―。「急に、幼い頃好きだった絵が描きたくなった」。退職を決め上京。働きながら絵の学校に通った。結婚、出産を経て、今度はイラスト専門校へ。プロで活躍する卒業生が多い環境で初めて「絵を職として意識した」。ここから「絵描き」の人生が始まった。

 ○…時間があれば一人で散歩かサイクリングへ。これが健康にもつながっているよう。「長生きして100歳まで描き続けたい。いつか自分の美術館ができたらいいな」と茶目っ気たっぷりに笑った。

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