神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「納め包丁」で商売繁盛祈願 買受人組合有志が大山詣

文化

公開:2020年8月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
奉納された包丁の前に座る関係者ら
奉納された包丁の前に座る関係者ら

 鮮魚商や仲買人らで組織する、小田原魚市場買受人組合の有志が「納め包丁講」を結成し、8月10日に大山詣りに初めて訪れた。大山詣りでは、江戸時代から庶民の間で木製の太刀を奉納する「納め太刀」が伝統的に行われているが、水産関係者らが太刀に代わり包丁を納め、商売繁盛や疫病退散などを祈願した。

 大山はその山容が海上からもよく見ることができたため、羅針盤の役目を果たし、海洋の守り神、大漁の神として漁業関係者からも信仰を集めてきた。日ごろから、刃物の取り扱いに深く携わる、水産関係者らで組織する同組合の有志らは、自然の恵みに感謝するため、寿命を迎えた包丁を木太刀の代わりに奉納する「納め包丁」を2017年から実施。これまでは伊勢原市観光協会などが主催する行事「納め太刀ウオーク」に併せて包丁を送っていたが、今回は「納め包丁講」を結成し、初めて単独で大山詣りを行った。

 この日は小田原市や秦野市、伊勢原市の組合員ら11人が、大山詣りの伝統的なスタイルの白い行衣を着て、大山阿夫利神社を訪問。不要になった包丁で、組合員のほか一般からも集めたもの約100本を奉納した。社務局では祈願祭が執り行われ、神職が祝詞を奏上して、商売繁盛や疫病退散を祈願した。その後、一行はケーブルカーを利用して下社へ移動して、神社を参拝した。

 小田原駅前で鮮魚商「魚國商店」を経営する組合長の古川孝昭さん(67)は、「大事に使っていても寿命がきた包丁を、感謝を込めて納めさせて頂いた。できれば、この行事を毎年続けていけたら」と話した。

 奉納された包丁は、リサイクルされる予定という。
 

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

商議所が合同入社式

商議所が合同入社式

21事業所124人が参加

4月20日

シネマ館で金次郎鑑賞

シネマ館で金次郎鑑賞

城北RCが市民招き企画

4月20日

相撲取って力比べ

参加募集

相撲取って力比べ

5月4日、早雲杯を初開催

4月20日

親なきあとを支援

親なきあとを支援

 ミニセミナー

4月20日

出馬予定者が討論会

小田原市長選

出馬予定者が討論会

小田原青年会議所が主催

4月20日

求む、纏の振り手

求む、纏の振り手

舞台は北條五代祭り

4月20日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook