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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2021.07.24

サッカーU-12県トレセンでチーフコーチとして選手の育成に力を注ぐ
鈴木 陽介さん
小田原市飯泉在住 47歳

教える側も日々更新

 ○…トレーニングセンター(トレセン)神奈川県選抜の2021年度チーフコーチとして、サッカーの技術を高め合う小学生の指導にあたる。地元サッカーチームの監督、小田原トレセンの技術部長という顔も持ち合わせており多忙だ。学びに貪欲で、日々アップデートすることを心掛ける。「自分なんてまだまだ」と、謙虚な姿勢が言葉の節々に表れる。

 ○…「とにかくサッカーが大好きだった」と、地元の下府中小学校で日々ボールを追いかけていた。次第にサッカーから離れていったが、恩師の結婚式で学生時代の友人が集まったことをきっかけに「もう一度サッカーをやろう」と、21歳で社会人チームを立ち上げた。再びサッカーに関わるようになり、初めはプレーヤーとして、次第に指導者として活動の場を移していく。約20年間、母校下府中小学校を拠点とする「SKJ―FC」で教えた。

 ○…指導者として転機となったのは「いい年代が入ってきた」時だ。優秀な選手が入部して自分の指導力不足を痛感したという。トレセンなどの場に行き、広い世界で活躍する指導者と知見を分かち合った。中でも衝撃的だったのは、2011年度の県トレセンで共にコーチを務めた高崎康嗣さん。当時Jリーグのジュニアユースチームも率いていた。敬意を込めて師匠と呼ぶ。「答えを言わない、子どもたちに気付かせる方向へ持っていく」指導法を目の当たりにした。

 ○…育成には答えがないと常に新しい情報にアンテナを張ってきた。サッカーを見る目線も変わり「今は純粋に観戦を楽しめなくなっちゃった」と笑う。最先端のところに身を置き、学んだことを子どもたちに還元する。「教え子と飲むのが楽しみ。宝だよね」

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