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公開日:2021.09.11
小田原市
「高潮浸水」想定図を初作成
区域、水深を明示
大型台風等による沿岸部の「高潮浸水想定区域図」を、小田原市が初めて作成し、9月1日から配布している。神奈川県が8月31日、相模灘沿岸の高潮浸水想定区域を指定・公表。市の想定図はそれに基づき、浸水の区域と深さを明らかにしている。
高潮浸水想定区域とは、「想定し得る最大規模の高潮」による浸水深、浸水継続時間を明らかにしたもの。基本的な設定条件は【1】最大規模等の台風(室戸台風、伊勢湾台風を参考)を想定【2】相模灘に最大規模の高潮を発生させる台風経路を設定【3】高潮と同時に河川での洪水を考慮【4】最悪の事態を想定し、堤防等の決壊を見込む、としている。
市では「早川以東版」「早川以西版」を作成。「最大浸水深」は1m以上〜3m未満の区域が多いが、中には3m以上〜5m未満、5m以上〜10m未満が想定される地域もある。浸水継続時間は最長67時間としている。
市は併せて「家屋倒壊等氾濫想定区域図」も作成。最大クラスの台風が直撃した場合の「氾濫流」「越波」により、家屋が流出・倒壊する危険の可能性を示すものだ。
市では図を、想定区域内にある約3万8000世帯に自治会を通じて配布したほか、市ホームページにも掲載している。市防災対策課では「住んでいる地域を確認し、防災に役立ててほしい」と話している。
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