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箱根町 「湯立獅子舞」国重文指定へ 宮城野、仙石原に伝承

文化

掲載号:2022年1月29日号

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宮城野(上・保存会提供)と仙石原(下・町生涯学習課提供)の湯立獅子舞の様子
宮城野(上・保存会提供)と仙石原(下・町生涯学習課提供)の湯立獅子舞の様子

 国の文化審議会は1月21日、箱根町に伝わる神楽「箱根の湯立獅子舞(ゆたてししまい)」を国の重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申した。箱根町ではこれまで国指定の文化財に22件が指定されているが、重要無形民俗文化財は初めてとなる。

 箱根の湯立獅子舞は、獅子頭を被った人が幣束(へいそく)や笹で釜の湯をかき混ぜ、人々に振り掛けて祓い清める江戸時代から続く伝統芸能。この湯に掛かかると1年間病気にかからず健康で過ごせるといわれる。1954年には県の無形文化財指定を受けている。

 今回、文化審議会は解説で「湯立神楽と太神楽系の獅子舞が組み合わされた希少な事例」としている。

 現在は、宮城野と仙石原で地元住民らによる保存会が継承している。そのひとつ、宮城野獅子舞保存会は、毎年7月15日に宮城野諏訪神社境内にある津島神社の天王祭で行っている。かつては地域の家長に舞いが受け継がれたというが、現在は地域外の人も含め中学1年生から90歳まで19人が所属。保存会の稲葉清保会長(75)は、「身に余る光栄。次の世代に残すよう受け継いでいきたい。新たな会員も募集したい」と喜んだ。

 仙石原神楽保存会は、3月27日の仙石原諏訪神社例大祭と5月5日の公時神社例大祭ほかで行っている。担い手は、地域の青年団から60年ほど前に保存会へと変わり、現在は20代から70代の約30人が活動する。青野正信会長(67)は、「継承していく責任を感じている。地域の協力をいただき若い人にも入ってもらいながら、後継者育成にさらに尽力していきたい」と思いを述べた。

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