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公開日:2026.09.12

小田原市在住 大垣徹晃さん 世界マスターズ陸上で金メダル 4度目の挑戦で悲願達成

  • 現地で優勝を喜ぶ大垣さん(右から2人目)とメンバー(本人提供)

    現地で優勝を喜ぶ大垣さん(右から2人目)とメンバー(本人提供)

 小田原市在住の大垣徹晃さん(59)が「世界マスターズ陸上競技選手権大会」(8月22日〜9月3日・韓国大邱(テグ)市)に出場し、男子55〜59歳カテゴリーの4×100mリレー日本代表として出場し、初めての金メダルを手にした。

 5歳刻みの年齢クラスで生涯を通して陸上競技を楽しむ「マスターズ陸上」。大垣さんは、全国から参加したメンバーの中で持ちタイムなどを基準に選抜された4人の走者に名を連ねた。

 4×100mリレーは8カ国による決勝の一発勝負。日本代表は2走でトップに立つと3走の大垣さんもそのままトップでアンカーにつないだ。「その瞬間に勝利を確信した」という大垣さんの言葉通り、2位の香港を2秒近く引き離す47秒60で金メダルに輝いた。

 世界大会挑戦は4度目という大垣さんにとって、優勝は悲願だった。「リレーはミスをしたチームが確実に負ける競技。絶対にミスが許されないという緊張感から解放された瞬間は何ものにも代えがたい」と喜ぶ。唯一の心残りは、日本記録の47秒53に0・07秒届かなかったこと。「当日はメダルしか意識していなかったが、終わってみるともう少し攻められた」と頼もしい。

44歳で競技復帰

 大学時代に陸上を始めた大垣さんは、日本選手権の参加標準記録に届かず苦い思いを味わった。卒業後に競技から身を引いたが、38歳でマスターズ陸上の存在を知ると「もう一度走りたい」と一念発起。トレーニングを重ねて体重も20kg落とし、44歳で復帰した。

 復帰戦の100mタイムは13秒44。同年代のトップ選手が11秒台で走る中、「5年かけたのに」とブランクを痛感した。それでも腐らず地道なトレーニングやフォーム修正に明け暮れ、50歳で出場した初のアジア大会では銅メダルを獲得。世界を目指す弾みをつけた。

 普段は市内で飲食店を経営しながら陸上クラブチームの「AC湘南組」に所属し、個人練習を中心に週2回ほど走り込みや筋トレに励む。来年で還暦を迎えるが、「マスターズ陸上は18歳以上なら成績に関係なく参加でき、35歳以上で国際大会にも出場できるので挑戦し続けられる」と大垣さん。「たくさんの人に目指してほしい」とはつらつとした表情で語った。

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