U─20日本選手権女子走り幅跳びで2位に入賞した 藤山 有希さん 南足柄市壗下在住 18歳
○…高校陸上の走り幅跳びで沖縄インターハイ3位、国民体育大会3位、高校最後の全国大会となったU―20日本選手権で2位となり、有終の美で締めた。「自己ベストで優勝したいと思っていたので悔しさもあるけれど最後に結果を残せてよかった」と晴れやかな笑みを浮かべた。
○…「投げてよし、走ってよし」の野球少年ならぬ少女。「気付いたらグラウンドにいた」と小学2年から地元の狩野エンジェルスに所属し、足柄台中に進学した当初も硬式野球のクラブチームで続けたが、中1の夏に出場した陸上大会で思わぬ好記録が出たことを機に「陸上が楽しい」と目覚める。その後は陸上競技一本に絞り、走り幅跳びと200mに勤しんだ。中3の秋には国民体育大会で中学記録6m20をたたき出すと、その名が一気に全国区となる。「自分の跳躍のため。甲子園にも応援に行けるかも」とタテジマに思いを抱き、東海大相模高校に進学したが苦難の連続だった。2年間は度重なる怪我と不調に悩まされ、何度も心が折れた。しかし、2年春に小野大輔顧問に「全力でサポートするから全力で競技に向き合いなさい」という言葉で競技ができない間の練習に一層励んだ。
○…「小学生の頃からずっと通っている」という大雄山道了尊がパワースポット。大自然溢れる雰囲気もお気に入りで試合前後には必ず参拝に行き英気を養う。また、地元のキャラクター「よいしょの金太郎」を校内でも広め、南足柄市のPRにも一役買っている。
○…「スイッチが入って今まで以上にオーラを放っていた」と小野顧問が語るU─20日本選手権。高校トップの好成績でこれまでの苦難を振り払った。「大学では6m50を跳びたい」。ここから再び挑戦の始まりだ。
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