神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2022年5月21日 エリアトップへ

瀬戸酒造店 全て開成町産の日本酒完成 6月4日から数量限定販売

社会

公開:2022年5月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
森代表(右)と酒米生産者の府川さん
森代表(右)と酒米生産者の府川さん

 開成町金井島の酒蔵「瀬戸酒造店」(森隆信代表取締役)がこのほど、町内の水田で育てた酒米をだけを使用した純米吟醸酒「風の道」を完成させた。あじさいまつりに合わせて、6月4日から数量限定で販売される。

 純米吟醸酒の銘柄は「風の道」で、酒米だけでなく、日本酒づくりに不可欠な酵母も開成町産で仕込まれた。これまで同銘柄には、岡山県産や兵庫県産の酒米を使用していたが、「開成町から世界一の酒をつくろう」という森代表の呼びかけに、米生産者の府川真啓さんが酒米づくりに手を挙げた。

酒米作りに3年間

 原材料の酒米は、代表的な「山田錦」。穂の背丈が高く、倒伏しやすいなどの理由で栽培が難しいと言われている。府川さんは、飯米づくりで培った経験とネットで得た情報を頼りに3年前から山田錦の栽培をスタートさせた。

 純米酒や純米吟醸といった特定名称酒に使用する酒米は、整粒や心白の発現率などを調べる品質検査で3等級以上が条件。府川さんは1年目から条件をクリアしたが、貯蔵タンクを満たすほどの収穫が得られなった。

 寒暖差が品質に良いと聞けば、昼夜を問わず水の調整を行い、農作業の空き時間は、同酒造店で醸造過程を見学するなど、杜氏の求める酒米づくりに心血を注いだ。

 「風の道」は、熟成が進むとまろやかになるといい、6月4日から販売する商品は4カ月ほど寝かせたもの。森代表が「フルーティーに仕上がった」と説明すれば、府川さんも「ブドウのようなテイスト感」と言葉を重ねる。

 森代表は、来年以降も開成町産の酒米で風の道を仕込みたいとしたが「自然相手のことなので確約できない」と話す。府川さんは今月下旬にも山田錦の田植えを行い、酒米の供給に挑戦するという。

 「風の道」は720ミリリットルが1834円(限定1千本)、300ミリリットルが763円(同2千本)。同酒造店(【電話】0465・82・0055/月〜水定休)、またはオンラインショップで購入できる。

足柄版のトップニュース最新6

仁王門100年ぶり修繕

延命寺(松田町)

仁王門100年ぶり修繕

開山550周年事業で

4月13日

「のるーと足柄」利用1万人

松田町

「のるーと足柄」利用1万人

運行開始から半年

4月13日

学習机の天板、町産材に

山北町立川村小

学習机の天板、町産材に

「町の林業身近に」

4月6日

車両損壊等が連続発生

松田署管内

車両損壊等が連続発生

3月末に被害が集中

4月6日

副市長に初の女性起用

南足柄市

副市長に初の女性起用

岩田佳恵氏が就任へ

3月30日

最高栄誉の「まとい」受章

南足柄市消防団

最高栄誉の「まとい」受章

団長「活動に大きな励み」

3月30日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook